2014年3月4日火曜日

ドラえもん色のお地蔵さん

久しぶりの更新です。やはり京都大学がある吉田界隈は、すばらしいお地蔵さんの宝庫です。京都でもこれだけ優良物件が密集している地域はほかにないでしょう。何か歴史的な要因があるのかもしれません。

さて、今回紹介するのは、京大病院の正面にあった、ドラえもん色のお地蔵さんです。頭があざやかな青に塗られていて、顔は白。おそらく前掛けに隠れているおなかには、ぽっけがあるかもしれません。

しかしこんな優しい目をしたドラえもんが机の引き出しから出てきたら、ぞっとしますね。

のび太く〜ん


2013年11月5日火曜日

金閣寺近くの地蔵だまり

先日、北野白梅町から金閣寺方面へ歩いていた際に見つけたお地蔵さんの群れ。愛猫家は野良猫たちのたまり場を、猫だまりといいますが、無秩序にごっちゃりならんだお地蔵さんたちは、まさに地蔵だまりと表現するのが適当だと思えます。後光の配色こそ統一されていますが、それ以外顔の描き方、表情、ポーズ、大きさなどはまちまちで、個性豊かですね。こういう地蔵だまりを眺めていると、今日この道を歩いていた偶然に感謝せずにはいられませんでした。この地蔵だまりは、金閣寺手前の金獲八幡宮(きんかくはちまんぐう)別名小北山八幡宮(おぎたやまはちまんぐう)にありました。






2013年11月4日月曜日

白塗りで変なポーズのお地蔵さん

友人の地蔵ガールMさんから送ってもらった写真を紹介します。城崎温泉の地蔵湯という温泉にあったそうです。夜はライトアップされて、お顔の白さがさらに不気味に際立って見えるとのこと。こういう顔が白いお地蔵さんはよく見ますが、体の作りが写実的というか、動きがあるポーズをしているせいで、余計に気味悪く見えますね。夜になるとライトがつくお地蔵さんはときどき見かけます。町の人々を守るというお地蔵さん本来の役割に則って、そうなっているのかもしれません。でも真っ暗闇で顔が白いお地蔵さんだけが見えたら、それはとても怖い感じがしますね。

2013年9月13日金曜日

動物のようなお地蔵さん

先回はおばちゃん顔のお地蔵さんを紹介しましたが、今日紹介するのは、人間というより動物のような顔のお地蔵さんです。自宅から歩いてすぐのところにある新しいマンション、エントランスの前にきれいな地蔵堂があります。地蔵堂には、大きなお地蔵さん2体と、小さなお地蔵さんが数体おさめられています。大きなお地蔵さん二体は、石の形をそのままに活かした造形で、ふつうの丸い頭に丸いお顔のお地蔵さんとは少し様子が違っています。とくに背が低いほうのお地蔵さんは、頭にこぶが二つくっついていて、猫やたぬき、あるいはかわうそのようにも見えます。
動物のように耳があるお地蔵さん


ゴツゴツした石の形がそのまま活かされています

ちいさなお地蔵さんたち。前掛けの柄がかわいいです。

マンションと同様、真新しくりっぱな地蔵堂です

2013年9月4日水曜日

おばちゃん顔のお地蔵さん

このブログでこれまで紹介してきたお地蔵さんは、どちらかといえば少年のような顔をしていることが多かったと思いますが、ときどき女性的な、おばさんやおばあちゃん顔のお地蔵さんもいます。先日紹介した出世地蔵のすぐ近く、太秦と梅津の間あたりにあったお地蔵さんは、髪の毛の塗り方のせいか、どことなく女性的で、近所の世話好きなおばちゃんのようです。髪型だけでなく、目の離れ方、眉毛の濃さとカーブなど非常にバランスのとれたおばちゃん顔ですね。余談になりますが、このお地蔵さんを訪れたのは去年の夏でした。水路のすぐ脇にあったので、非常に蚊が多くて珍しく何カ所も刺されたことを思い出しました。


2013年8月31日土曜日

黒目がちなお地蔵さん

今日紹介するのは、JR桃山駅近くでみつけた物件です。簡素な地蔵堂の中に、顔の小さなお地蔵さんがいました。小さいながらも写実的な造形です。一般的にお地蔵さんのお顔は、絵本タッチあるいは漫画タッチともいえるような表情が主流だと思うのですが、このお地蔵さんは、黒目がちで、雛人形のような表情をしています。黒目がちというか、白目がありません。なんだかちょっと不気味ですね。


2013年8月30日金曜日

化野念仏寺の千灯供養


地蔵盆が行われた8月23日から24日の週末、嵐山の北にある化野念仏寺では、無縁仏を供養する千灯供養が行われていました。化野念仏寺周辺は、京都の町外れで、昔は疫病で亡くなった死体が野ざらしにされていたそうです。それらの無縁仏や水子の霊を弔うために、化野念仏寺には、たくさんの石仏が集められています。千灯供養の日には、境内にぎっしりと集まっている石仏のあいだに燭台が設けられ、参拝者は一本ずつろうそくを灯し、手を合わせます。


嵐山から、化野念仏寺の前を通って、愛宕山へとつづく愛宕街道には、地元の学生や中高生がつくった提灯が立ち並び、ふだんはほとんど真っ暗な田舎道が鮮やかに彩られていました。



地元のお寺では地蔵盆が行われていました。

お寺の入口には、子どもたちのサンダルがたくさん。



なかでも、風神・雷神を描いた大きな提灯は見事でした。この提灯は、街道の上を通る有料道路にロープを掛けて上から釣っていました。


2013年8月29日木曜日

太秦広隆寺の出世地蔵


自宅からわりと近い、太秦広隆寺駅周辺の物件を再訪しました。
車と嵐電が交差する、大変込み合った広隆寺前の交差点からちょっと南に降りた住宅街の一角に、たいへんりっぱな地蔵堂があります。外壁は石材が貼ってあってつやつや光っています。地蔵堂の中を見ると、内側の壁には元気に遊ぶ子どもたちの絵が描いてあります。お地蔵さんは3体ほど並んでいますが、みな、きりっと引き締まった表情で、髪の毛も描いてあります。ちょうどすぐ近くにある小学校の男子児童のように、元気いっぱいな様子が伝わってきますね。この出世地蔵のすぐとなりには、りっぱな古めかしい洋館が立っています。どうやらここは国の文化財に指定されて、現在はギャラリーとして使われているそうです。

石材の貼ってある、おおきな地蔵堂です。
通りをわたったところには、小学校があります。


2013年8月26日月曜日

色とりどりの六地蔵


天橋立に行ってきた友人から許可を得たので、今回は天橋立のお地蔵さんを紹介します。
これまでにこのページで紹介してきた、顔の描いてあるお地蔵さんとはちょっと様子が異なっています。顔だけでなく、髪の毛や衣装にも彩色が施されているのがわかります。これは非常に珍しいですね。気になって検索してみたところ、天橋立がある宮津市周辺には、顔を白く塗ってさらに背景や衣装にも思い思いの色をぬるという習慣があるようで、たくさん色鮮やかなお地蔵さんの写真が見つかりました。
ややもすると同じ形の地蔵が並んでるだけでつまらなく見えてしまう六地蔵も、このように色分けされていると、なにやら一体一体ごとに性格が異なっているのでは?と思えてきますね。
それにしても、お地蔵さんの髪の毛を描くというのは、これまでに考えたことがない発想でした。たしかに丸刈りじゃなきゃいけないってわけじゃないですよね。高校球児じゃないんだし。

2013年8月25日日曜日

白塗り地蔵と地蔵盆


城陽市に住む友人から地蔵盆の写真を送ってもらいました。
地蔵盆とは、8月23,24日ごろに行われる子供のためのお祭りです。ゲームや福引をしたり、お菓子をもらったり、子供が輪になって長い数珠を順番に回したりと、地域ごとにやることは少しずつ違うようですが、子供にとっては夏休み終わりの楽しみなイベントなのでしょう。
地蔵盆は、その名のとおり、お地蔵さんが祭壇に祀られます。場所によっては、この機会にお地蔵さんのお顔を新しく描きなおしたりすることもあるそうです。この写真のお地蔵さんは、顔だけでなく背景もぜんぶ真っ白で、おもしろいですね。普段は三枚目の写真にあるように、地蔵堂に収められています。質素なコンクリートブロックでも、白く塗られていると立派に見えますね。
背景までまっしろなお地蔵さん。シンプルなお顔も味があります。

地蔵盆の祭壇のようす。近所の人からさまざまなお供え物が寄せられます

ふだんはこのように、お寺の敷地内にある地蔵堂に収められています。