今日紹介するのは、JR桃山駅近くでみつけた物件です。簡素な地蔵堂の中に、顔の小さなお地蔵さんがいました。小さいながらも写実的な造形です。一般的にお地蔵さんのお顔は、絵本タッチあるいは漫画タッチともいえるような表情が主流だと思うのですが、このお地蔵さんは、黒目がちで、雛人形のような表情をしています。黒目がちというか、白目がありません。なんだかちょっと不気味ですね。
2013年8月31日土曜日
2013年8月30日金曜日
化野念仏寺の千灯供養
地蔵盆が行われた8月23日から24日の週末、嵐山の北にある化野念仏寺では、無縁仏を供養する千灯供養が行われていました。化野念仏寺周辺は、京都の町外れで、昔は疫病で亡くなった死体が野ざらしにされていたそうです。それらの無縁仏や水子の霊を弔うために、化野念仏寺には、たくさんの石仏が集められています。千灯供養の日には、境内にぎっしりと集まっている石仏のあいだに燭台が設けられ、参拝者は一本ずつろうそくを灯し、手を合わせます。
地元のお寺では地蔵盆が行われていました。 |
お寺の入口には、子どもたちのサンダルがたくさん。 |
なかでも、風神・雷神を描いた大きな提灯は見事でした。この提灯は、街道の上を通る有料道路にロープを掛けて上から釣っていました。 |
2013年8月29日木曜日
太秦広隆寺の出世地蔵
自宅からわりと近い、太秦広隆寺駅周辺の物件を再訪しました。
車と嵐電が交差する、大変込み合った広隆寺前の交差点からちょっと南に降りた住宅街の一角に、たいへんりっぱな地蔵堂があります。外壁は石材が貼ってあってつやつや光っています。地蔵堂の中を見ると、内側の壁には元気に遊ぶ子どもたちの絵が描いてあります。お地蔵さんは3体ほど並んでいますが、みな、きりっと引き締まった表情で、髪の毛も描いてあります。ちょうどすぐ近くにある小学校の男子児童のように、元気いっぱいな様子が伝わってきますね。この出世地蔵のすぐとなりには、りっぱな古めかしい洋館が立っています。どうやらここは国の文化財に指定されて、現在はギャラリーとして使われているそうです。
石材の貼ってある、おおきな地蔵堂です。 通りをわたったところには、小学校があります。 |
2013年8月26日月曜日
色とりどりの六地蔵
天橋立に行ってきた友人から許可を得たので、今回は天橋立のお地蔵さんを紹介します。
これまでにこのページで紹介してきた、顔の描いてあるお地蔵さんとはちょっと様子が異なっています。顔だけでなく、髪の毛や衣装にも彩色が施されているのがわかります。これは非常に珍しいですね。気になって検索してみたところ、天橋立がある宮津市周辺には、顔を白く塗ってさらに背景や衣装にも思い思いの色をぬるという習慣があるようで、たくさん色鮮やかなお地蔵さんの写真が見つかりました。
2013年8月25日日曜日
白塗り地蔵と地蔵盆
城陽市に住む友人から地蔵盆の写真を送ってもらいました。
地蔵盆とは、8月23,24日ごろに行われる子供のためのお祭りです。ゲームや福引をしたり、お菓子をもらったり、子供が輪になって長い数珠を順番に回したりと、地域ごとにやることは少しずつ違うようですが、子供にとっては夏休み終わりの楽しみなイベントなのでしょう。
2013年8月23日金曜日
御土居と地蔵群
先日みつけた、北野天満宮裏側にある、地蔵群を紹介します。
数ヶ月前、嵐電の駅においてある、京都観光のPR誌「Kyo」の表紙に取り上げられているのを見て、これはぜひとも行かなければ!!!と大いに心惹かれていたお土居の地蔵群。先日京大まで自転車で行った帰りに、天満宮の裏側にある住宅街で、発見しました。雑誌に取り上げられた写真から、なにやら広々した場所のようだし、おそらく目立つところにあって、容易に見つかるだろうと予想していました。しかし、この地蔵群がある場所は、住宅密集地帯の真ん中でした。家々に囲まれた中に、唐突に芝生に覆われた御土居があり、きれいな花に囲まれてお地蔵さんが集まっていました。
北野天満宮の外側、紙屋川沿いに残っている御土居とは、豊臣秀吉が作らせた京都市内の守りを固める城壁です。南北に細長く、京都市内中心部を囲むようにつくられていましたが、現在はここのほか、ごく一部しか残されていません。北野天満宮の敷地内に残っている御土居は、大変きれいに整備されていて、ちょうど今の季節には、木々が生い茂って暑さを遮ってくれるので、天満宮を見た後に一休みする場所としておすすめです。
2013年8月7日水曜日
嵐山駅ふれ愛地蔵
このブログではなるべく人の思いのこもったお地蔵さんを紹介することにしています。だから、今日とりあげる、「ふれ愛地蔵」のように、最近作られたばかりのとってつけたようなお地蔵さんは、本来対象外です。しかし、駅の片隅で、とくに誰からも注目されることもなく、当然写真をとられることも無さそうなこのお地蔵さんには、たしかに地蔵としてのあるべき姿のようなものが見えるように思いました。誰からも顧みられることなく、ただそこにある。それがお地蔵さんなのですから。お地蔵さんのうしろには嵐電嵐山駅名物の足湯があります。猛暑の今ですが、こういう時期こそ足湯が気持ちいいです。
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