2013年6月25日火曜日

北白川の首だけ地蔵

深草だけでなく、私がかつて住んでいた北白川や京大周辺の吉田あたりは、京都でも地蔵の多い地域です。私の住んでいたアパートの敷地内にも地蔵堂がありました。大家さんが毎日手入れやお供えをして、大切に守っていました。

仕事で訪れた京都造形大近くのお地蔵さんも、地元の人から大切にされてきたのでしょう。首だけになっていますが、穏やかな表情をしています。かつてはこのお地蔵さんにも胴体があったのでしょうか。それとも、首だけしか作られなかったのでしょうか。あるいは首だけになったお地蔵さんを哀れに思った誰かが、地蔵堂を作ったのでしょうか。人間の寿命よりもはるかに長く形を保ち続ける石、そこには何か時間を超えた、神秘的な力が宿っているようにも見えます。
地蔵堂には、首と後光だけが安置されています

首だけでも優しい表情です

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